草薙では中規模木造建築ラッシュです。
中大規模も木造でと言われる理由は前回のブログをご覧ください。
今、中大規模木造に追い風が吹いています。
これまで体育施設などに限られていた大型の木造建築ですが、
大きな技術革新により店舗、病院、施設、学校、幼稚園等で実現されるようになりました。
ひとつには1987年の建築基準法改正により、大断面集成材による大規模木造建築が可能になったこと、また性能規定化によって耐火木造の実現できたことが大きい要因です。
昔の日本は木造の「火事」が一番心配だったわけですから。木造の耐火性は大きな課題でした。
そして、様々な有名建築家による美しい機能的な木造建築もその魅力として捉えられるようになった影響が大きいと思われます。
中大規模木造建築が増えている背景には、日本の山林の危機を救うこともあります。
戦後に植林した樹木が活用期を迎える一方、木造自給率は3割にも満たないのです。
木造建築の良さはデザイン性、コストの面、工期の短縮、何と言っても「人が暮らしやすい快適性」が根底にはあります。
これからの中大規模建築には「木造」が一番ふさわしい時代先取りとなる状況です。